2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「南三陸日記」 三浦英之

この本は、朝日新聞の記者が、震災後の5月から実際の被災地に住み込んで、毎週新聞の全国版のコラムに書いた記事をまとめたもの。被災者の生活に寄り添うことによって得られるプライベートな情報、素直な感情、飾りのない表情ばかりだ。南三陸の小学生、中…

毎日歌壇 2012

まいにち読む新聞は、地元紙下野のほかに、読売、毎日のあわせて3紙。毎日新聞も、読売とおなじ月曜日に短歌俳句が載っている。こちらはこちらの味がある。切り取られた日常の一場面。それはたったの一コマなのに、そのときの感情がよくわかる。好みのもの…

映画 「渾身」

川上健一原作の『渾身』を読んだのは、もう5年も前のこと。そのときは、まさかこの相撲の話が映画になるとは思ってもいなかった。昨年は、『ツナグ』や『天地明察』や『のぼうの城』など、案の定、売れっ子をつかって映画化された。どれも、おおよそ予想範囲…

映画「レ・ミゼラブル」

先日。ミュージカルに興味などなかった僕が、「レ・ミゼラブル」を観に行こうとカミさんを誘った。年末までに観た何本かの映画のほとんどで大々的に宣伝されていた予告が、あまりにも魅力的だったからだ。かつて、劇団四季「キャッツ」の観劇中、その後半を…

「森は海の恋人」 畠山重篤

著者は、三陸気仙沼の舞根湾で牡蠣の養殖業を営む。タイトルのフレーズは、「森は海を海は森を恋いながら悠久よりも愛紡ぎゆく」という歌から生まれた。海は、かつて日本のどこでも、恵みの海だった。それが、高度成長時代に入る頃から、様子が変わってきた…